外壁面材耐力壁っていたい何
日本にいる限り避けて通れない地震や台風によって建物に生じる力を、軸組工法では軸組の全体で負担するのではなく、そのなかの耐力壁(たいりょくかべ)と言われる部分で負担しています。
柱や梁を用いる軸組工法なのだから柱を太くすれば、あるいは柱が多ければ建物は丈夫、という風に誤解をしている人もいますが、それは大きな間違いです。地震や台風の力から建物を支え、倒れないようにしているのは、柱ではなく、耐力壁と言われる部分なのです。
大震災の倒壊原因の代表的なものに、耐力壁の不足が上げられています。壁倍率の高い耐力壁をバランスよく配置する。これが、地震や台風から家を守る方法です。
耐力面材の高い壁倍率が、地震や台風時の外力から建物を守ります。耐力面材を施工した壁は壁倍率の数値が高く、同じ壁面積でも耐え得る力が強いことになります。同じ間取りプランならば、3cm×9cmの片筋かいを使用した建物よりも、耐力面材を施工した壁の方が地震や台風に余裕を持って備えられます。また、耐力面材で壁倍率の数値を高くすることにより、壁の面積を少なくすることが可能になり、窓を広くとるなど間取りプランの自由度が増します。